Friday, July 08, 2005

POWERアーキテクチャーに更なる弾み

IBM®は本日、東京で開催された「Power Everywhere™ Forum 2005」において、Power Architecture™関連の新製品、パートナー、イニシアティブを発表し、引き続きIBM  POWER™ マイクロプロセッサー・ファミリーの世界的展開に弾みをつけていくことを示しました。

POWER.org新メンバー
POWER.orgは今回のフォーラムで、標準インターフェース設計、統合、検証のためのEDA、IP製品ソリューションを提供するDenali Software Inc.、IT、エンジニアリング・サービスをグローバルに提供するHCL Technologies Ltd.、多種多様の先進集積回路、ソフトウェア・デザイン・ツールや知的財産を開発、製造、販売するXilinx, Inc.の3社がPower.orgへの参加に同意したことを発表しました。

Power.orgは、コンシューマー・エレクトロニクス、ネットワーキング、ストレージ、軍事、および自動車の各市場向け電子システムのオープン・スタンダードに基づくハードウェア開発プラットフォームとしてIBM Power Architectureの利用促進に取り組んでいる企業のコミュニティーです。

新製品
Power PC® 970MP

IBMは本日、Power Architectureベースのマイクロプロセッサー・ファミリーの最新製品、Power PC 970MPを発表しました。Power PC 970MPは、IBM Power PC 970FXマイクロプロセッサーのデュアルコア・バージョンです。Power PC 970MP は、1.4~2.5 GHzの低コスト・高性能の64ビット対称型マルチプロセッシング (SMP)対応システムをコンパクトなパッケージでと希望されるお客様向けのマイクロプロセッサーです。また、このマイクロプロセッサーには省電力機能が搭載されており、システム・アーキテクトはこれを活用してシステムの電力をダイナミックに管理することができます。

IBM Power PC 970MPマイクロプロセッサーは、実績のある64ビットIBM Power Architectureをベースとしており、エントリー・レベルのサーバー向けに、また組み込み型市場向けに、これまでにない性能とパワー・マネージメ ント機能を提供します。Power PC 970MPは、HPCクラスターから高性能ストレージ、シングルボード・コンピューター、高性能ネットワーキング・アプリケーションなど処理要求の厳しい 組み込み型システム・アプリケーションまで、さまざまなアプリケーションにおいて、これまでにない性能を発揮します。

2つの64ビットPower PC 970MPコアは、各々それ自体に専用1MB L2キャッシュを備えているため、Power PC 970FXの2倍以上の性能を実現します。この設計によってお客様は、システム処理のニーズに合わせてさまざまな性能および電力動作基点をダイナミックに 選択できます。作業負荷が減少している時間帯には、両方のコアの周波数と電圧を下げて消費電力を減らすことができます。また、一方のコアはそのまま動作さ せながらもう一方のコアだけを「ドーズ(doze)」という省電力状態に設定することで、さらに電力を節約することができます。さらに、それほど高性能の 処理が必要とされない時間帯には、一方のコアの電力を完全に切ることもできます。

さらにIBMは、Power PC 970FX省電力版を新たに発表しました。この最新のマイクロプロセッサーは、20ワット以下の消費電力で動作する低コスト・高性能の64ビット対称型マ ルチプロセッシング(SMP)対応のプロセッサーを希望されるお客様向けの製品です。一般的な作業負荷を処理する場合、この新しいオファリングの動作電力 は、13W(1.4 GHz時)、16W(1.6GHz時)となっています。また、このマイクロプロセッサーには省電力機能が搭載されており、システム・アーキテクトはこれを 採用することでシステムの電力をダイナミックに管理することができます。

64ビットPower PC 970FXマイクロプロセッサーは、イメージング、ネットワーキングなどの組み込み型のアプリケーションに適しており、これまでにない性能とパワー・マ ネージメント機能を提供します。最大2.7GHzで作動するよう設計されたPower PC 970FXは、512KB L2キャッシュ、64ビットおよび32ビットのアプリケーション互換性、プロセッサー・コアとSIMD/Vectorエンジンにデータを与え続けるために 最大7.1GB/sで供給することができる高帯域プロセッサー・バスなどの機能を備えています。プロセッサー・コアは一周期に5つの命令を送ることがで き、2つの固定小数点、2つの浮動小数点、2つの負荷格納、2つのベクトルと2つのシステム・ユニットからなる10の演算装置それぞれに一周期1命令を出 すことができます。L1命令キャッシュは64KBを、L1データキャッシュは32KBを持っており、各プロセッサーは専用の1MB L2キャッシュを備えています。

新しいイニシアティブ

IBMは、「Power Everywhere Forum2005」において、Linux®コミュニティー内のITプロフェッショナルと開発者によるオープン・ネットワークOpenPower™ Projectを拡大すると発表しました。このイニシアティブでは、インターネットを通じてPOWER5™プロセッサー・ベースのOpenPowerサー バーを無料でテストする機会をLinuxの開発者や熱心なファンに提供します。また、参加者はバーチャル・コミュニティーに参加し、他の参加者と共同作業 を行うこともできます。これは、LinuxコミュニティーがOpenPowerシステムの優れた性能をオープンで共同作業的手法によりオンライン・フォー ラムでテストできる初めての試みとなります。

さらにOpenPower Projectは、Power Architectureテクノロジーに基づきLinuxのための広範なツールとリソースを取り扱っています。OpenPower Projectについては、下記WEBサイトをご覧ください。
http://www.openpowerproject.org/(英語)

source: http://www-6.ibm.com/jp/press/20050707003.html

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